【29~36週目】サイトメガロウイルス(CMV)感染の疑い
2週間胎児の発育がなく、その後も成長曲線の下にぎりぎりの想定体重のため管理入院することになった私。
1週間ほど愛育病院で管理入院をしていた最終日。退院前の検診に行くと先生から
「発育が悪い原因を探るために入院前に受けていた血液検査の結果が出ました。
その結果、サイトメガロウイルス(CMV)の疑いが出ました。」
!!!!!
「サイトメガロウイルス自体は多くの人がかかってるんですが、もし、それに感染した時期が妊娠中だった場合は胎児に感染する可能性があります。そして、サイトメガロウイルスにかかると胎児の発育不全につながることもあります。
前回の血液検査の結果、サイトメガロウイルスに感染しているという結果が出ました。
ただ、先日の検査ではいつ感染したのかまで検査することはできません。感染時期を調べられるのは全国に2か所の病院しかないので、そちらで感染時期の検査をしてきてください。」
といったお話が!!!
サイトメガロウイルスに感染した時期の検査が受けられる2つの病院のうち1つは東大病院とのことだったので、紹介状を書いてもらい管理入院から退院しました。
サイトメガロウイルス(CMV)って?
なんだか強そうな名前のウイルス。どこかで聞いたことがあった気が…
そうだ!愛育病院のエレベーター前に貼ってあるポスターで見たんだ!!
エレベーター待ちの間にちらっと見ただけでどんな症状が出るかなんて見てなかった。まさか自分がそのウイルスに感染してるなんて。
焦ってサイトメガロウイルスについてググると
・どこにでもいるありふれたウイルス
・日本では成人の60~90%は過去に感染したことがあるらしい
・いったん感染するとウイルスは一生、私たちの体の中に潜んでいる
・感染経路は様々な体液を介して起こる
※接触感染(尿、唾液)、性交感染、母子感染(母乳など)、輸血・移植感染など
・妊娠・出産などで潜んでいたウイルスが増殖を再開することがある
・ほとんどの場合、感染しても症状は出ない
ということが書かれていました。
上記のとおり、普通の人が感染しても問題ないんですが胎盤を通じて母親から胎児が感染した場合が問題で
・妊婦健診の超音波検査で、「胎盤や胎児の発達の異常」が観察されることがある
→具体的には…胎盤肥厚、羊水過多、子宮内胎児発育遅延、胎児水腫、小頭症、脳室拡大、水頭症、脳室周囲石灰化、肝臓腫大、脾臓腫大、腹水、腎盂拡張、巨大尿管など
・重症の場合、流産や死産することも
そして生後、難聴、精神運動発達遅滞、てんかん、視力障害、自閉症などの症状が出るとも書かれていました。
サイトメガロウイルス(CMV)の検査を受ける
・・・確かに、感染した胎児に出る症状に「発育不全」がある!
もし感染してたら、障害を持ってる可能性もあるんだ。。。
一気に不安になる私。
いてもたってもいられず、東大病院へ予約の電話をしました。
すると、予約がいっぱいで最短で検査を受けられるのが1か月後。
そして検査結果が出るのがさらに1か月後とのこと…
そんなにかかるの!?!?
今が29週目で検査を受けるのが32週、結果が36週目前後になる計算。早産になったら結果が出る前に産まれる可能性もあるんだ…と思いながら、最短で検査できる日程で予約をし電話を切りました。
ーーー1か月後。
待ちに待った検査当日。
入口に入ると「本日の患者数」の立て看板が。なんと1日4000人以上の患者が来るのね!総合病院だからとはいえ、すごい数!
受付を済ませ、順番が来るのを待つ。予約していても結構待ちます。順番が来ていよいよ診察へ。
サイトメガロウイルス(CMV)の感染時期を調べる検査はおおきく2つ。
1つは先生の問診&内診。
今までの経緯(胎児の発育が止まり、管理入院したら成長はしているが引き続き胎児が小さいということ)を、愛育病院からもらってきた紹介状を渡すとともに話します。
ここでもエコーで体内の様子を見たけれど、やはり胎児が小さめという見立ては変わらず。
胎内で子どもがサイトメガロウイルスに感染した症例はまだまだ少ないらしく、もし検査の結果、感染時期が妊娠中の場合はその後の研究に協力してほしいと言われます。
ドラマみたいな話が現実でもあるんだな…と思いながら書類にサイン。
「あと、万が一感染していた場合、出産も東大病院で行っていただくことになります」
えっ!!そうなんですね!!
無痛分娩のできる病院を調べてあんなに検討した結果、産院を愛育病院に決めたのに…
複雑な気持ちになりながら「…東大病院では無痛分娩できるんでしょうか?」と聞くと「麻酔で痛みを和らげる和痛分娩ならやってます。」と言われたので、二つ返事で「それならいっか!」という気持ちになりました。
一通りの検査が終わったら、1か月後の検査結果を聞きにくる日程を予約し終了です。
問診&内診が終わったら、2つ目の血液検査へ。
別のフロアに移動し、6本くらい血液を採って終了です。
ドキドキの検査結果
それから1か月が経ち、36週目になりました。
幸いにも、サイトメガロウイルス(CMV)の感染時期の検査結果が出る前に産まれてくることはなく、ついに検査結果が出る日です!
この1か月は「もし感染してたら…障害を持って生まれてきたらどうしよう…」っていう考えが浮かんでは頭の中からかき消すの繰り返しで、つらい日々でした。
長かったけど、ようやく白黒はっきりする。
結果にドキドキしながら待合室で待っていると、先生に名前を呼ばれます。
室内に入ると、前回とは違う先生が。
「前回の検査結果ですが・・・」
・・・ドキドキ!!!
「感染時期が妊娠中の可能性は低いという結果が出ました。」
・・・!!!
「今回の結果で絶対にとは言いきれないのですが、可能性は低いでしょう。確実に検査をするにはお子さんが生まれたあと、尿を検査して調べる必要がありますが、おそらく胎内で感染はしていないと思われます。」
・・・ほぼほぼ陰性!!
よかったーーーーーーー!!!!!
愛育病院に共有するための検査結果を先生からもらい、検査終了です。
でも、それじゃお腹の中の子が成長曲線から比べると小さめな理由は何??という疑問は残りながらも、晴れ晴れとした気持ちで東大病院を後にしました。