都内で働く30代ワーママのゆるゆる日記

都内在住。仕事メインで生きてたら気づけば30代半ばになった妊婦の日記。

【出産レポ③】予定日超過!誘発剤で無痛分娩~ついに出産!


Baby Luke

 

愛育病院で陣痛促進剤(誘発剤)を使って出産することになって2日目。いよいよ出産です。

 

▼陣痛で苦しむ昨夜の出来事は出産レポ②にて▼

chanhoshi.hatenablog.com

 

 

09:30 いよいよ麻酔投入

担当してくれていた夜勤の看護師さんが日勤の看護師さんとバトンタッチ。

 

昨日、マッサージをしてくれ、一緒にスクワットをやった看護実習に来てた学生さんも「今日もよろしくお願いします」と部屋に入ってきますが、陣痛が痛すぎてこわばった顔で「…よ、ヨロシクオネガイシマス」というのが精一杯。

 

看護師さんがあらためて子宮口の状況を確認すると

 

・・・なんと、9.5センチまで開いてるとのこと!ほぼ全開じゃないですか!!そりゃあ痛いはずだ。

 

無痛分娩のため、麻酔を入れる場合は子宮口が4センチ開いたらを推奨します、と、麻酔学級で言われていたけど、全然もっと前に入れられたじゃん!!

 

私が陣痛の痛みを声を殺して耐えるタイプだったから、ここまで子宮口が開いてるって思ってもらえなかったのか。それとも、夜勤の看護師さんが交代のタイミングが来たから日勤の看護師さんにバトンタッチして任せようと思ったのか。

 

どちらにしても、もっと前に麻酔を入れられたと知って、なんか損した気分!!!

 

新しく担当変わった看護師さんが「バースプランでは無痛分娩を希望されてましたが、ここまで陣痛がまんしてがんばれているのであれば、このまま麻酔を入れずに産んじゃえると思いますが、どうしますか?

 

もちろん、最初の希望どおり麻酔使います、というならそれでもいいし、ただ、費用もかかるので、このまま産めそうならそれでもいいですよ。」と声をかけてくれる。

 

思いがけない提案。

 

…確かに、麻酔代20万は大きいよな。と、心が揺れる。

 

「ちなみに、このまま自然分娩ってなると、産まれるまであとどのくらいかかりそうですか?」と聞くと、

 

「そうですね…あと1時間はかかりますかね。」と看護師さんが答えるなり

 

「無痛でお願いします!麻酔入れてください!(即答)」

 

もともと無痛分娩をしたくて産院を探した結果、愛育病院を選んだわけだし、我慢できたとしてもあと1時間以上もこの痛みに耐えたくない!!

 

それに、立ち会いたいって言ってた旦那さんがもしかしたら間に合わないかもしれないし。

 

私の回答を聞いた看護師さんは「わかりました。すぐに準備しますね。」と言い麻酔科の先生に連絡を入れてくれました。

 

それと同時に、私も旦那さんにLINEで連絡しますが、陣痛のあまりの痛さに

 

「やばい」

「早くきて」

「うまれるかも」

 

と送るのが精一杯。

 

10:00 麻酔の効果は想像以上

看護師さんが連絡をするやいなや、バタバタと色々な人が入ってきて麻酔注射を打つ準備が進みます。

 

「では横向きになって背中を丸めてください。」

 

と言われたのでその通りの体勢を取るやいなや、背中に麻酔の針が刺されます。

 

麻酔の針はちくっとするくらいでほとんど痛くありません。

 

注射すると、足の感覚がふわっとなくなります。「これ、感じますか?」と先生に何か冷たいものをあてられても全然感じません。

 

陣痛の合間にぐりぐりされて地獄だった内診も全然痛くありません!くすぐったさを少し感じるくらい。

 

麻酔が効いたことが確認されると、尿道に管を入れて膀胱を空にされました。その処置も、何かされてるのは感じるけど全然痛くない!

 

そして、麻酔が効いてから初めての陣痛の波が…!

 

NSTのメモリが90を超え、5分前なら痛すぎて声も出ず悶絶していたのが嘘みたいに全然痛くない!お腹がモリモリ張って固くなるのはわかるけど、痛みは全くありません。

 

もっと早く麻酔を入れてもらいたかった…泣

 

10:45 旦那さん到着

「今後は時間が来たら自動的に麻酔が追加されますが、それでも痛いようなら追加できるので言ってくださいね」と説明を受け、麻酔医さんは部屋を出ていきました。

 

LDR室に残った看護師さんに、「お腹の張りは来てるけど麻酔を入れてから間隔が遠のいたので促進剤を追加します」と言われます。

 

促進剤が追加され、お腹が張ってNSTで100近くの数値が出ても「張ってるな~」と思うくらいで全然痛くありません。

 

実習生に「昨日のスクワットで筋肉痛になっちゃいましたよ~」とか、笑いながらおしゃべりできる余裕だってあります。

 

麻酔前とはうって変わって穏やかに過ごしていると、LINEを見て慌てて飛んできた旦那さんが病院に到着しました。

 

LDR室に入ると…ダイイングメッセージみたいな短文のLINEから切羽詰まった状況を思い描いてた旦那さん、想像と違う状況に拍子抜け。

 

「LINEしたときは陣痛で死にそうで、あれを送るのが精一杯だったんだけどそのあと麻酔注射を打ったら全然痛くなくなったよ!今はもう、お腹空いたのがわかるくらい余裕が出てきた。」と伝えると、旦那さんは「あのLINE見たときは焦ったけど、痛いの収まったみたいでよかったね」と言ってくれました。

 

11:00 いきみの練習

「それじゃあ、お腹の張りが来たタイミングでいきむ練習をしてみましょうか」と看護師さんに言われ、練習を繰り返します。

 

最初は普通に仰向けになって「ふー、ふー、ふー」3回いきんでましたが、「麻酔を入れて30分経ったので、横向きになってもらえますか?」と言われます。聞くと、麻酔を追加で入れたあとは30分ごとに体勢を変えないといけないとのこと。

 

その後は横向きになりながらいきむ練習。

 

「上手です!ピンポン玉くらいの大きさの膜が見えてますよ!あと数回いきんだら、今度は本気のいきみ(強く、長く)を2回ずつやりましょう。」

 

え、もう見えてるんですか!?

麻酔が効いて無痛なので、全然変わってる感じがしないけど、赤ちゃんは着実に降りてきてるんだ・・・!

 

足をふんばったり、体勢変えて仰向けになったりしながら定期的に訪れるお腹の張りに合わせていきみます。その間、学生さんがオリーブオイルを会陰に何回か塗ってくれます。

 

12:00 ついに出産

 

「もうすぐ会えますよ」と看護師さんが声をかけてくれると同時に、もう一度管を入れてお小水を取ってくれます。今まで傾斜がゆるやかだった分娩台の形がよくある感じに変わり、力を込めていきみます。


「頭が出ましたよ、さわってみますか?」と看護師さんが声をかけてくれたので「さわりたいです!」と言って股のところに手を持っていくと・・・ぷにぷにした感覚と、髪の毛が手に触れた!すごい!髪の長さも3センチくらいある。長い!


「旦那さんこっち側に来て」と看護師さんに言われて旦那さんが私の頭のほうに移動。ハンカチで汗をぬぐってくれて(汗出てなかったけど)、頭を撫でてくれる。あ、なんだか泣きそう・・・。

 

「もうすぐ産まれますよ。旦那さん、カメラの準備」と看護師さんが声をかけます。

 

その声を合図にいきむと、何かが挟まったような感覚。ベッドの上からM字に開いた足の間を見ると赤ちゃんの頭が出てきました。少し血にまみれてべったりしてます。

 

さらに2,3回いきみます。

 

今までと違う感覚。なんかするっとして重いお腹が楽になった…と思ったら、、、

 

産まれました!!

 

時刻は12時24分。

 

トツキトオカお腹の中にいて一心同体だったわが子が外の世界に出てきた姿を見てたら自然と涙が出てきました。

 

12:30 おだやかな後産

 

産まれた赤ちゃんが処置されている間、私はぐっと下腹を押され後産です。胎盤を出してるらしいので「胎盤見たいです」と看護師さんに伝えます。

 

出産のときもそうでしたが、無痛分娩だと後産もまったく痛くありません。

 

お医者さんが入ってきて、避けたおまたをチクチク。会陰は出産途中で裂けてしまったみたい。麻酔が効いているので全然痛みを感じませんでした。出産途中で「切りますか?」と聞かれることもなかったです。

 

縫われているときは少し痛みを感じます。麻酔が少しづつ切れてきたのかな?

 

「赤ちゃんの体重が測れましたよ。2958gです。」

 

・・・おおお!!!

 

20週中盤ごろからずっと平均より小さめで発育不全の疑いがあったけど、産まれてみたら3000g弱もあった・・・!!よかった!!!

 

看護師さんに「泣き声大きくて元気な赤ちゃんですね」と言われ、ほっと一息です。

 

13:00 胎盤とご対面

 

わたしと赤ちゃんの処置をそれぞれしてもらい、ひととおり終わると写真撮影。新しく加わった家族を真ん中に、3人の写真を撮ってもらいます。赤ちゃんはおくるみでくるまれて、あひる色の小さな帽子をかぶっています。その姿がすごくかわいい!!

 

その流れでカンガルーケアさせてもらうと…おっぱい吸った!目もまだ開いてないのに、すごい!ヨダレたくさん垂れてる!

 

産まれた直後はまだ「自分の子」って実感はなくて、30分前に私のおなかの中にいたなんて不思議ですが、とりあえず可愛いです。

 

一通り写真撮影を終えると、さっきお願いした胎盤を見せてもらえました。

 

感想は「まぎれもない、臓器だ。」胎盤から出ている臍の緒も触らせてもらうと、以外と固く、ウインナーみたいな感触でした。だいぶグロいので写真は自主規制します。

 

14:00 空腹との闘い

 

赤ちゃんが産まれたらお腹を圧迫してたものがなくなったからか、張っていた気が抜けたからか、空腹感に襲ってきました。朝から何も食べてなかったですしね。

 

看護師さんに「お腹が空いたんですが、お昼ごはんはいつ食べれますか?と聞くと、麻酔入れてから2時間は食べれないとのこと!ショック!!

 

「今が14時だから、あと30分したら食事をお持ちしますね。それまでこのLDR室で休んでいてください。お子さんは検査のため新生児室のほうにお預かりしますね。」

 

と言われ、赤ちゃんが看護師さんと共に部屋の外に出ていきました。

 

空腹を紛らわすため、両親に出産報告をして食事の時間になるまでやり過ごします。

 

「人生でも1,2を争う大仕事を終えた今、何かがっつりしたものが食べたい!カツカレーとか!」

 

など、旦那さんと話をしていると病院で出されている昼食が運ばれてきました!

 

待ってましたーーー!!!

 

と、見てみると。。。うーん。いまいち今の気分と合わないメニュー…。

 

※ちなみに、愛育病院では出産後にお祝い膳といったものは出ず、入院しているママさんと同じメニューでした

 

旦那さんと9階のレストランに食べに行こうと話をしていると看護師さんがやってきて「今日、このあとは看護師の付き添いなしに動けないので、9階に食べに行くのは難しいです」と言われてしまいます。

 

仕方がないので、病院食の中のデザートだけ食べ、主食は旦那さんにカツカレーとアイスを買ってきてもらい、LDR室で旦那さんと一緒に食べることにしました。

 

買い物から戻ってきた旦那さんと、「おつかれさま」とコンビニのソフトクリームで乾杯したのを一生忘れないと思います。

 

15:00 全身激痛

元気にがっつりカツカレーとソフトクリームを食べた私。

 

異変はそのときから感じていました。

 

・・・身体が、痛い!!!!!

 

ベッドから起き上がるのに体勢を変えるだけでも身体が痛い。痛すぎて立つことも、座ることもできない。

 

えっ!?!?出産後ってこんなに身体が痛いの!?!?

 

 

食事を終え、LDR室にやってきた看護師さんに「それでは病室に移動します。」と言われ、乗せられたのは車椅子。

 

大げさじゃなく、車椅子に乗らないと移動できないくらい身体が痛い。。

 

病室に行く途中、新生児室で赤ちゃんを連れ、これから母子同室で子育てが始まります。息つくひまなどありません。

 

17:00 激痛と戦いながら子育てスタート

愛育病院には個室と大部屋がありますが、私は大部屋を選びました。

 

病室に着き、旦那さんに入院グッズの出し入れをしてもらいます。おしりとお股が痛くて、自分で身の回りの準備なんてできたもんじゃありません!

 

一通り整えてもらったところで、旦那さんは帰宅。

 

ベッドの横には産まれたばかりの赤ちゃん。こんなに身体が痛くて、お世話なんてできる…!? 不安で涙が出てきます。

 

トイレに行くときはナースコールで看護師さんを呼んで付き添ってもらいます。ベッドから立ち上がろうにも痛くて立てません。やっと立てたと思いきや、歩けない(笑) 赤ちゃんをひとりにできないので、トイレに行く前に新生児室に預ける必要があるけど新生児室が遠い…ようやく赤ちゃんを預けてトイレに到着するも、痛くてパンツをおろせない(笑)

 

満身創痍でトイレを済ませ、新生児室に赤ちゃんを迎えに行くとおむつに取り換えサインが出ていたのでおむつを変えます。開けると、お腹の中で羊水しか飲んでないはずなのに茶色の軟便をしててびっくり。

 

「少し、新生児室で預かってもらえますか?」と、一旦赤ちゃんを置いて病室に戻ります。

 

約2日間にわたって無事出産。

 

ゴールテープを切ったと思ったら、すぐに長い長い育児がスタートしました。